今夜は高木正勝さんのライブがありました。
ピアノだけでなく、バイオリン、ビオーラ、パーカッション、コントラバス、笛、アイヌの唄声という編成でした。
山奥へと引越してからつくられた音の数々。
森の中に流れる水、葉を踏みしめる音、どこまでも這う根、雨上がりの香り… おばあちゃんたちの会話……
里山で感じるすべてが
音に込められていて
とても心地よく、目を閉じると涙がでてしまうライブでした。
もちろん、おおかみこどもの雨と雪から、バケモノの子、girlsと華やかな時間もありましたが
後味は里山のささやかなひとときです。
ところで、
白組が手がける
10月公開の映画【GAMBA】
のエンディングを担当することとなり、
音楽を小沢健二さんにご相談することにしました。
僕らが旅に出る理由
をあらためてGAMBAとして作ることとなりました。
小沢健二さんと打ち合わせをした結果、高木正勝さんが手掛けたらどんなことになるんだろうとなり
小沢健二さん✖︎高木正勝さんという
わくわくする組み合わせが実現しました。
そしたら、高木正勝さんから唄は
倍賞千恵子さんにお願いできたらとアイデアいただき、
わたしたちもそれはそれは素晴らしい。まさに倍賞さんの声に寄り添いたいと熱望し、実現することができました。
それはそれは
素晴らしいのです。
旅が旅ではなくなり
ささやかな毎日をどう生きていくか
ということを感じさせられます。
小沢健二さんの考え、
高木正勝さんの環境、
倍賞千恵子さんの声、と
すべてがわたしに
新しい故郷を作ってくれました。
この録音そして
先日、坂本龍一さんの映画音楽録音を拝見したときから
やはりもっと音域を広く
ちゃんとすべての呼吸を
聴きたいなと思い、反省し
眠っていたレコードプレーヤーで
丁寧に聴くことに夢中です。
ひとつひとつの音の距離や
摩擦が心地よく、
忘れていたものが蘇ってまいりました。
と、いうことで
GAMBA、またGAMBAのエンディング楽しみにしていてください。
映像は、泰永優子監督が細かい
アニメーションを作り上げてくれました。とてもキュンとします。
p.s